WordPressで作る文化財情報データベース

東京オリンピック、パラリンピックの文化イベントなどを中心に、内外にむけた文化財のインターネット上での情報発信の必要性はますます高まっている。しかし、標準や規格のない文化財の情報を既存のシステムで公開することは難しい。画家黒田清輝の遺言と遺産によって1930(昭和5)年に創立された東京文化財研究所(以下、当研究所)でも、創立以来収集した文化財情報のインターネット公開は限定的な状況が長く続いていた。
そこで2013年、当研究所では、文化財情報のインターネット公開のための調査を行った。そして、日本語情報が多く、豊富なプラグインやPHPによる柔軟なカスタマイズが可能で、試験環境を簡単に準備できるWordPressを用いて文化財データベースを試作し、良好な結果を得た。現在、当研究所ではWordPressによって約30のデータベースを公開、データ件数は120万件を超える。
今回はブログではなく、文化財情報のデータベースとしてWordPressを運用するメリット、デメリット、ワークフローなどについて発表したい。

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